【マラウイニュース】水へのアクセスを改善し女性の負担を軽減

Improve access to water, reduce women’s burden

2021年2月18日 | THE NATION

数週間前に熱帯性暴風雨のアナに襲われたとき、多くの人々が被害を受けた。
EgencoとEscomが破損した機器の修復作業を続ける中、私たちの多くは洪水の影響とその後の停電の増加からまだ立ち直れないでいる。

チクワワ、パロンベ、マンゴチ、ンサンジェ、ムランジェの被害の大きかった5県では、約22,000人が避難し、そのほとんどが避難先で仮住まいを求めていると報告されている。
このような災害が発生した場合、特に飲用水へのアクセスが悪いことから、女性や子どもたちがより深刻な影響を受けることになる。

普段は共同水源である井戸や水販売所、川などの自然水源に頼っている郊外の繁華街や農村部の住民にとって、この問題はさらに深刻となる。
洪水の影響で水源へのアクセスが完全に遮断された人もいる一方で、水への需要が高まったことで待ち時間が長くなった井戸からの水を利用しなければならない人もいる。

水道局から給水を受けているほとんどの都市住民はサイクロン後、約24時間以上の供給停止を経験ている。
水道局は洪水による長時間の停電のため、水処理装置が機能しなくなったことが原因としている。その後、幸いにもほとんどの住民が水道を使えるようになったが、マラウイの人々の大半は貧しいため、代替の水源に頼っているのが実情である。

一般的に、貧困にあえぐ人々は飲料水を手に入れることができない。
しかし、きれいな水が手に入らないことは、単に貧困の影響というだけでなく、女性や少女に大きな悪影響を及ぼす結果となり、貧困の原因ともなっている。

ユニセフによると、世界全体で、女性と女児は毎日合計2億時間を水の収集に費やしているという。
これは2016年に行われた調査で明らかになったもので、国連の児童機関は、水集めに費やされる数百万時間を「とんでもない時間の無駄だ」と表現している。
確かに、これは少女たちが学校で勉強するために使える時間であり、女性たちは生活を向上させるために何らかのビジネスを運営したり、有給の仕事に従事したりすることができるはずである。

マラウイでは、特に女性や少女が人口の50%以上を占めていることを考えると、このような時間の浪費は間違いなく経済的な損失となる。
国連の推計によると、マラウイでは女性が水を汲むのに平均54分、男性はわずか6分しかかかっていない。
人口の大半が水という基本的な物資を探すために多くの時間を「浪費」している現状は、悲しいだけでなく、この国の発展の見通しを暗澹たるものにしている。

マラウイにおける水へのアクセスの課題がいかに深刻であるかは、「マラウイ人口・住宅統計調査(2018年)」を参照するだけでもわかる。
国勢調査の報告書によると、1800万人のマラウイ人のうち、自宅で水道水を直接利用できるのはわずか3.1%、敷地内で水道水が利用できるのは6.3%でした。つまり、全国で、清潔な水道水を家庭で利用できる人は10%未満ということになる。

では、残りの人々はどうなっているのだろうか。
同じ国勢調査によると、8.1パーセントは地域の水供給所で水を得ており、61.7パーセントは井戸に依存している。
残りの約20.8パーセントは、安全でない水源から水を得ている。

実際、井戸や水供給所の水栓が涸れると、コミュニティは川や小川に水源を依存するため、日々の衛生管理上の必要性から安全ではない水源に依存する人口の方が多いと考えるのは間違いではないいだろう。
コミュニティーの水を利用するには料金がかかるため、ある日に現金がない場合は、近くの川に行くしかない。

そして、その代償は金銭的なものだけではない。
水が家庭に直接送られない場合、遠方から水を集める負担は女性と少女に偏ってかかります。
学校や収入を得るための活動など、他のことに投資できたはずの時間とエネルギーを、女性や少女が代償として払っている。

多くの研究により、少年少女が水汲みに時間を取られることで、学校への出席率に影響が出ることが示されている。
また、水へのアクセスが悪いと、家族の健康にも影響を与え、衛生環境の悪化からくる病気のリスクが高まる。

この悲しい物語を変える一つの方法は、すべてのマラウイ人が水にアクセスできるようにするための努力にもっと投資することである。
水は基本的なニーズであり、人権でもある。
持続可能な開発目標第6項では、2030年までに安全で安価な飲料水への普遍的かつ公平なアクセスを求めている。
政府は、国民が清潔な水にアクセスできるようにするための取り組みを強化する必要があるのだ。

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