RBM fears rising oil prices
2022年3月3日 | THE NATION
マラウイ中央銀行(RBM)は、現在進行中のロシアとウクライナの戦争を懸念材料として挙げ、地政学的緊張により予想以上に上昇した石油価格は、同国のインフレ率の中期目標への収束を遅らせる可能性があると伝えている。
RBMは、火曜日に発行した1月のマーケット・インテリジェンス・レポートの中で、この事態は中央銀行に緩和的ではない金融政策の実施を強いる可能性があり、経済回復計画を危うくする可能性があると指摘している。
報告書をによると「先進国、特に米国の中央銀行が金融政策の引き締めを決定した場合、新興国や途上国の通貨安のリスクにも発展し、インフレ圧力を煽る可能性があります。」としている。
しかし、中央銀行は、国内では引き続き国内外の情勢を注視し、インフレ見通しに対する恒常的なリスクを軽減するために必要な措置を講じることに言及している。
マラウイ金融市場ディーラー協会(Fimda)の会長は最近、燃料価格への圧力が高まり、クワチャに圧力がかかっているため、インフレ上昇は避けられないと話している。
すでにマラウイでは、食品と非食品のインフレ率が上昇しているため、インフレ率は最近上昇している。
国家統計局によると、マラウイのヘッドラインインフレ率は12月の11.5%から1月には12.1%に0.6%ポイント上昇している。
今年最初の金融政策委員会(MPC)でRBM総裁も、主に国内で生産される食料品の季節的な価格上昇と輸入インフレに起因するインフレ圧力が継続する可能性が高いと指摘している。
このような状況を踏まえ、RBMは金融政策の管理者として、ヘッドラインインフレ率の平均が2022年には10.4%となり、第4回MPC会合で予測した8.9%から上昇すると予測している。
一方、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は、インフレ圧力は短中期的に緩和的な金融政策にリスクをもたらすと予測している。
EIUは最近発表した説明の中で、インフレ率がRBMの目標値であるプラスマイナス5%を上回っており、為替レートの下落も相まって、これ以上の政策金利の緩和はないだろうとの見通しを示している。
英国のエコノミスト・グループの調査分析部門であるEIUは、世界的な原油価格の上昇と消費者心理の改善を背景にインフレ圧力が高まり、RBMは今年から引き締め姿勢を採用すると見ていると述べている。
金融政策は、マクロ経済目標を達成するために通貨供給量と金利の管理を導くものであり、当面はコロナ危機からの経済回復を支え、さらなる成長を促すことを目的としている。