Informal maize exports rising
2022年4月4日 | THE NATION
近隣諸国における主食用穀物の高い需要と価格を背景に、非公式のメイズ輸出が増加していると、飢饉早期警戒システムネットワーク(FewsNet)が発表した。
2022年2月から2023年1月をカバーするFewsNet Malawi Food Security Outlookレポートによると、輸出の増加は、同国のメイズ価格に圧力をかけている。
報告書によると、「通常より高い非公式輸出は、タンザニアでのメイズ価格の上昇によって、深刻な干ばつによって自国の生産量が減少し、輸入需要が高まっているケニアなどの東アフリカ近隣国に供給しています。国全体のトウモロコシ供給への影響は少ないかもしれませんが、非公式なメイズ輸出の増加は、特に北部地域のメイズ価格に上昇圧力を及ぼしています。」と伝えている。
また、昨年5月に25%切り下げられたクワチャの弱体化がこの展開の原因であるとしている。
「このほかにも、カロンガ県やチティパ県を経由した非公式のメイズ輸出が多いタンザニアでは、国境を越えた価格高騰が原因となっている」と報告されている。
マラウイ穀物商協会の会長は、日曜日のインタビューで、穀物の生産量の少なさと昨年5月のクワチャの切り下げによって引き起こされた需給が、価格上昇と非公式な輸出を引き起こす主な要因であると述べている。
「クワチャ安の影響で、タンザニアや近隣諸国からマラウイ産のメイズを買い求める人が増えており、その結果、現地市場に圧力がかかっているのです。そのため、人々は市場に出回っている数少ない商品を求めて奔走し、価格を吊り上げている」と話している。
一方、FewsNetによると、ほとんどの世帯は、限られた収入しか得られないため、価格が高く、市場で食料を購入することが困難であるという。
「収穫期には家計の食料へのアクセスへの影響は相対的に低くなるものの、主食価格の高騰は、特に市場依存度の高い貧困世帯の家計購買力を抑制し続けるだろう」と報告書は伝えている。
食料品であるメイズは、消費者物価指数の約53.7%を占め、消費者物価指数とは、インフレを測定するための消費財とサービスの総合的な指標である。
メイズの価格は高止まりしており、現在の価格は50キログラムの袋でK38,000前後で推移しており、これは前年と収穫後期間の5年平均を上回っている。
農務省は、今シーズンのメイズの生産量(速報値)を36万トン余剰と予想している。